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『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』 (日本)

宮大工棟梁 西岡常一の想い出
 
 棟梁が亡くなって十二年になる。もはや過去の人であり伝説の人である。ふつうなら忘れ去られても不思議ではない。が『鬼に訊け』は全国で異常とも思える動員を記録した。「千年、千五百年の木を使わせてもらうのです。その木の癖を組んで堂や塔を組上げてゆく。それが宮大工の仕事です」「風雪に耐えて立つ。それが建築本来の姿やないですか」「今の人はすぐ金勘定をします。そうやなしにホンマの仕事をやれと。これ以上できんぐらいの仕事をやれと」。言葉のひとつひとつが今でも鮮明によみがえる。

 劇場に詰めかけた人は、愚直なまでに木のいのちを活かすことに生涯をかけた棟梁の生きざまに心揺すぶられたに違いない。東北を襲った大津波、原発事故、この教訓を生かそうとしない日本政府にノー!と異議を唱える人々に支えられて上映は成功したのだと思う。宮大工棟梁ではなく日本の棟梁になってほしい……と。
[山崎 佑次監督]


監督プロフィール
1942年、大阪生まれ。早稲田大学中退。大島渚プロダクション、岩波映画を経て、大阪にてサンクラフト設立。映像作品に『西岡常一社寺建築講座』『瀬戸内寂聴雪月花』など、著作に『宮大工西岡常一の遺言』『李朝白磁のふるさとを歩く』など。

第17回ながおか映画祭
~アジアからつながる。We Love 映画~

『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』
上映日
9月18日(火)11:00~12:30 映画上映のみ
9月22日(土・祝)16:40~18:40 映画上映と山崎佑次監督トーク(30分)
問合せ 0258-33-1231

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新潟県長岡市にて《ながおか映画祭》と《長岡インディーズムービーコンペティション》を主催しているコミュニティシネマ長岡のスタッフブログです。

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