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『いつかロロサエの森で』 (南風島 渉 著、2000年)

いつかロロサエの森で―東ティモール・ゼロからの出発(たびだち)いつかロロサエの森で―東ティモール・ゼロからの出発(たびだち)
(2000/09)
南風島 渉

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今年度のながおか映画祭では
最終日のフィナーレを飾る映画として
広田奈津子監督によるドキュメンタリー作品
『カンタ!ティモール』上映を予定しております。

この映画の監修を手がけている
報道記者・南風島渉(はえじま わたる)氏が
2000年に残した
ティーモル独立までの記録が
『いつかロロサエの森で』。

1970年代、インドネシアはスハルト大統領による
独裁政権のもと東ティモールを強引に併合、
国連の相次ぐ非難決議、
東ティモールの人々の訴えにもかかわらず
領土問題、虐待問題などを隠蔽し続けてきました。

90年代後半、東アジア全体の経済が失速し
スハルトが失脚した後
占領から解放され独立への道を
たどっていくことになります。

『いつかロロサエの森で』は
検閲によってかき消されていた
現代史のこの暗黒部を内側から、
今にも銃弾が撃ちこまれてきそうな
解放軍の側から描き上げていきます。

筆者の目は東ティモールの生活を
やさしく見つめていく(精霊信仰の名残としての「ルリック」)。
一方で太平洋戦争時の侵略から
現在の対インドネシアの経済協力にいたるまで
紛争解決に向けて何も手を打たない「日本」への
厳しい指摘も忘れてはいません。

まさに今、シリアでの事件が国内に
大きな波紋を投げかけている中、
単に亡くなった報道記者を英雄視して終わるのではなく、
はるかかなたの地で「現実に」起きた/起きている
紛争とそれに翻弄されている人々に
思いを凝らしてみる。

『いつかロロサエの森で』は読み手にそんな
想像力と勇気を求めてくる一冊です。

CT.jpg

『カンタ!ティモール』
上映日
9月23日(日)17:50~19:40 映画上映(110分)
        19:40~20:30 トークショー&ミニライブ(50分)
問合せ 0258-33-1231
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新潟県長岡市にて《ながおか映画祭》と《長岡インディーズムービーコンペティション》を主催しているコミュニティシネマ長岡のスタッフブログです。

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